愛着障害の不安型の人は、
回避型の気持ちを理解出来ないかもしれませんが、
私は回避型だったので、
逃げる心理を理解することが出来ます。
この記事は、回避型を理解してもらうために、
回避型であった(現在はかなり克服しています)
私のことをお話します。
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それは、物心が付いた頃から始まりました。
両親は私に向き合う時間が無くて、
何も言わないで、独りで過ごす毎日。
過酷な環境下で育ったので、立場も弱く、
何か困ったことが起きても、言えば怒られるから、
問題を隠すことしか出来なくて、
何かを訴えても、受け入れてもらえない中で、
想いを飲み込んで、怯えて生きていました。
妹が出来ても、友達が出来ても、
遊ぶことも、分かち合うことも無くて、
遊んでいる時があるなら、
それは、誘いを断ることが出来なくて、
無理に合わせていただけ。
友だちと遊んでいる時間でさえ、
苦痛でしかありませんでした。
言葉を話せるようになったのは、
高校生になった頃から。
ある程度、普通に人と関われるようになりましたが、
それは、自分の立場を守るための、
上手に生きるために覚えた立ち振る舞いで、
結局、人と深く関わることや、
責任が及ぶことから、ずっと逃げていました。
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でも、自分が逃げているという認識は、
大人になるまでありませんでした。
元旦那さんに、言われた一言、
「どうしていつも逃げる?」
その言葉を受けたことが、
はじめて、自分が逃げていることを、
認識するきっかけとなりました。
それでも、逃げることを止められず、
逃げるように離婚しました。
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回避型は本当に、いつも逃げることを考えています。
でもそれは、自分の身を守るための防衛本能で、
逃げることでしか自分を守れない、
生きるために必要な、命がけの行為なのです。
どうして何も言わないのかと、
何度も責められたことがあるけれど、
そのように詰められると、
ますます言葉が出て来なくなって、
頭の中も真っ白になるので、
自分がどうしたいのか、何を考えているのか、
把握することも出来なくなります。
仮に、言葉を無理に捻り出したとするなら、
それは、その場で思いついた、
自分を守るための言い訳でしかなく、
責められるような立場になると、
とにかく、その場から逃げ出したい一心になるのです。
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回避型は基本的に、自分のことで精一杯なので、
相手の気持ちを理解することは出来ません。
どんなに傷つけていたとしても、
傷つけているという認識も持てないのです。
自分のことしか考えてないように見えますが、
実際、自分のことしか頭にありません。
でも、どこかで判っています。
自分が身勝手で、自己中であることを。
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今にして思えば、本当に駄目な自分でした。
関わってきた多くの人に、迷惑をかけてきたと思います。
回避型は、誰も守ってくれないと思って生きているので、
強く見えるかもしれませんが、
それは、生きるために身にまとった鎧で、
中身はとても繊細で、とても弱い人間です。
誰にも心を開いた経験が無いので、
人と分かち合う感覚も無ければ、
分かち合う必要性も価値もわかりません。
だから、都合が悪くなると、
突然距離を取ったり、何も言わずに閉ざしてしまう、
向き合う力を持っていないこと、
自分の弱さを知っているから、回避しているのです。
人は無責任な人間だとか、甘えだと言うかもしれませんが、
実際、身勝手で自分本位の生き方をしています。
そして、そうすることしか出来ない自分のことは、
誰にも理解されないと思っているので、
誰にも心を開かないで、固く閉ざしています。
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回避型はとても複雑で、
その心を開くには、長い年月が必要なので、
相手が回避型の場合、
向き合うためには、相当の覚悟が必要になります。
多くの人が、回避型との関りを諦めてしまいます。
何故なら、無条件の愛や、無償の愛が無ければ、
関りを続けることが出来ないからです。
私は母親では無いと思う人もいるでしょう。
でも実際、母親以上に大変なのです。
何故なら、我が子であれば、
人の本能として、無償の愛が働くからです。
回避型であった私でさえ、逆の立場に立ってはじめて、
その大変さを思い知りましたが、
私がそうであったように、克服することは可能です。
では、どうしたら良いのか、
後日、別の記事でお話したいと思います。
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