
連日、熊のニュースが続いています。
私の住む京都市の北区でも、熊の目撃情報が増えてきて、
鞍馬や貴船の辺りから、もっと市街地の方の、
岩倉や西賀茂まで、熊が現れるようになってきました。
登山をする時には、熊を意識して、
熊鈴や熊スプレー、ホイッスル等を持って歩いたり、
人気の無い場所や夜間を歩く時は、
音楽やラジオを流しながら歩くこともありましたが、
まさか、京都の生活圏において、
熊を意識するような時代が来るとは思いも寄らず。

熊の問題には、様々な意見があると思いますが、
この現象を、私は決してネガティブに受け止めていません。
何故なら、私たちが気付くべき様々な問題に、
熊が目を向けさせてくれているからです。
直接的な因果関係はわかりませんが、
例えばソーラーパネルの環境破壊の問題や、
戦後の造林拡大で原生林が減って、
動物の餌が乏しい状態が続いていること。
山の領域と人が住む領域の境界の中山間地域が、
曖昧になってきている問題など。
熊の問題が大きくなったからこそ、
私たちが目を向けなければならない、
重要な課題が、クローズアップされているのです。

熊は、山の神の眷属です。
そして、山は本来、畏れ多き神なる場所。
熊が動いているということは、
山の神が動き出しているということ。
一連の熊問題は、本来の自然界を取り戻すために、
天の意志によって、必要にして起こっているように感じています。
この数年、登山でしか詣でることの出来なかった、
山の神々の地を巡り歩いていましたが、
私の目的は、飛騨王朝の位山から始まり、
乗鞍岳で一旦終了しているので、
眷属の熊が動き出した今、しばらく控えようと思います。
自然界と人間界が、どのように共存共栄出来るのか、
その為に出来る何かを考えていきたいと思います。
























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